2012年10月02日

アジトの衣替(更衣)

「ガレキ処理場」にも変化が・・・・・
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2012-09-15の定点撮影である。順調に処理は進んでいた。
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2012-10-01ガレキ処理現場では台風一過の好天に恵まれて事前の打ち合わせと
全員の準備体操を終えて稼働に入っていた。
この後に事務室に戻り本日の作業をとりおこなう準備をしていると・・・
救急車のサイレン音が付近に聞こえた・・・
どうやら処理現場の重機オペレーターが体調不振のようだ。
仮設にお住まいであれば昨晩から今朝まで風が強く睡眠不足だったのかと・・・
着任場所は異なっても「戦友」みたいなものだから・・・・
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2012-10-02定点のすぐ下に砕石が敷設されてゆく・・・
新たな処理設備が設置されるのかと推測した。
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本音は「一部開館」に向けた駐車場であればと願いたい・・
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それにしても、17号にはマイッタ。和歌山・三重県(津)などボラで協力頂いた
方々の被災は無かっただろうか・・・と思いつつ、先日来館した骨格標本作製
に携わったh.k教授の伝言によるのと常設室の温度・湿度もほぼ好転してきた
ためベールを取り除くことにした。
(※註 ベールはマッコウ標本の頭部の環境を保つ役目と常設室改修工事の養生
のため施したもの。)ウエディングベールと目的はやや似るか?
ヨリ美しく又は妖艶に・・・ソレナリニの方もアリ・・・
 久しく「ご祝儀」に列席していないなぁ。ムリもないか・・・
IMG_衣替-6.JPG
手順はいともたやすい。タワーに登り「上アゴ」に乗っかり前方から繋ぎのガムテを
取り除いていく。
その後に自然落下で覆いは全て地上に落ちる。「覆い」で思った・・・・・
高村山荘へはご無沙汰だなぁーと。
IMG_衣替-7.JPG
ほぼ完了の全景である。ここで昨日(10-01日)が良かったカナと思った。
単純に大安日だったから。ト
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このオリジナル標本の解説である。じっとながめるとモニターに映る錯覚に落ちる。
今は上映不能だ。しかし、ご心配は無用だ映像のソフトは回収したVHSテープから
ディスク化してあるのだ。
 しかし、カラオケではないが、あの「ガッチャン」と挿入する感触が懐かしい。
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外に出て「一服」点けると足元でチョロチョロとウゴメクものが・・・
コウロギの仲間だ。そういえば鳴き声の音色が9月前半と後半では主役が
まったく変わるのだと思ふのだった。秋の夕日に照るヤマモミジ・・・か
かくして、当館の衣替えは終わりつつある・・・
  合掌・・・・jun.m



















posted by 鯨と海の科学館 at 22:19| Comment(0) | 鯨館作業風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

マッコウ頭骨ラッピングと「セッコギ」のススメ

2012-07-14 常設展示室の仮修復着手は先日記載した。
その足場設置が完了したので内壁の撤去が連休明けには始まるだろう。
頭骨が「ホコリ」まみれにならないよう養生してやろうと発起した。
IMG_3670-1.JPG
午前中は「にわか養生師」のため手際がわるく遅れる。
IMG_3671-1.JPG
上あごに乗っかってフィルムで覆っていく。
IMG_3673-2.JPG
頭骨を吊り下げているワイヤー部で難儀したが、どうにか現場あわせで
カットしながら後頭部から鼻先へと後退しながら上部はほぼ完了。
IMG_3674-3.JPG
映画でいうと監督・主演・カメラマン役を一手にやるため全体像がつかめない。
ということで、舞台でのソデというか足場に乗り傍観してみた。
 この頭骨を上から観る(見下げる)のは初だ。
IMG_3675-4.JPG
後頭部も上部から観る。美しいウナジだ。ホレボレする・・・・
IMG_3680-7.JPG
バックボーン(背骨)の向こうには浸水のMAXの痕跡がまだ残っている。
IMG_3682-5.JPG
マァいい線いったかなと自画自賛。
IMG_3683-6.JPG
トドメは「エントラ」を運転して頂き、サイドをつなぎ合わせて完了。
 上の作業では天空の城「ラピタ」を想い出す。
IMG_3684除湿.JPG
2012-07-15 ことのついでにとはゴヘイがあるが、かねてから除湿器の排水
をなんとかならないかと考えていた。日に数回タンクから排水するのだが
バケツを抱えて高所の「タワー登り」はヒノショウヘイ君同様精神的にもよろしくない。
この除湿器はタンク(カートリッジ)に満水となると停止するしくみである。
タンクを排水し再セットしないとОNとならない。
IMG_3685除湿-2.JPG
よく観察するとタンクのサイドに何やらフロートらしきものがあり
水位で上下するようだ。IMG_3687除湿器-3.JPG
さらに、観るとフロートの一部に黒い丸形のものが・・・・・IMG_3688除湿器-4.JPG
本体のほうにはなんらスイッチらしきものは皆無である。
 もしかして、これかと・・・・磁石を近づけてみると・・・・・
三五十に上下するのだ。水位が上がればフロートも浮力で浮く。なるほど・・・
ということは本体のこの位置に磁力を利用したスイッチがあるかも・・・
IMG_3689除湿器-5.JPG
磁石を遠ざければフロートは下がりオンとなる。
確信した・・・・・・・
IMG_3694除湿器-6.JPG
磁石を本体のスイッチとおぼしきところへガムテで装着・・・・
IMG_3696除湿器-7.JPG
これで「ヤツ」は常に渇水だと錯覚するに違いない・・・・・・
IMG_3698除湿器-8.JPG
排水ホースを取り付けして・・・・
IMG_3701除湿器9.JPG
排水先は地上の飲料用水の空き瓶だ。19リットルもある。尺貫法では、ほぼ一斗だ・・・・
震災直後に飲料水も水道もなくボランティアの方が持参してくれたシロモノである。
IMG_3702除湿器10.JPG
これで二日位は「セッコギ」できるかも・・・・・・
館の外へ出て一服つけると休日で静寂な鉄路の藪からホトトギスが鳴く・・・
「ホッチョタテタカー・ホッチョタテタカー」・・・・
                          jun.m




posted by 鯨と海の科学館 at 18:11| Comment(3) | 鯨館作業風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月09日

はじめの三歩

2012-07-05
 マッコウ骨格標本等の展示室(常設展示室)の環境を改善する計画はかねてよりあった。
町の議会でも承認され予算化されたが「時世がら」工事をして頂く方(業者さん)がなかっ
たが幸いにも7月になって着手することが可能となった。
IMG_台座(鉄骨)-1.JPG
メスマッコウ頭骨標本を長いあいだ展示していた台座の鉄製フレーム(実はこいつがヤッカ
イであった。)を搬出口へ移送。
 IMG_全体像-2.JPG
事前の全体像である。奥ではヤッカイモノを酸素とアセチレンの混合ガスで切断中。
IMG_水抜き-3.JPG
 次の段階へ進行するところでハタと考えた。このままエントランスの円柱を切断し
倒壊すると中にある海水が室内に流出する・・・今まで苦労した環境が後戻りだ。
 そこで、サイホンよろしく排水しておくことに・・・多少は残るがマシだ。
IMG高所作業車-4.JPG
 円柱を切断することや外壁の修復のためのスグレものだ。但し、労働安全衛生法
で定める「特別教育講習」の修了が必須とのこと。
 6m程度まで人間と250kgの資材を上昇可能とのこと。コイツと早く出会えたならば
優れた「相棒」となっていたかも。
 数百万とのことであった。(垂涎の的状態で今も夢に出る。)でも費用対効果が頭を
よぎる。かと言って「モノゴイ」には抵抗があるのだ。
IMG_追加除湿器-5.JPG
 テーマは若干それるが追加した除湿器である。施工中もカビ対策は油断できない。
昨年の経験から、敵はほぼ一定の区画(区域)に発生する。要はピンポイントでそこを
集中して攻めれば防げることとなる。追加の除湿器にインスタントのダクトを装着して
数日間隔で位置を変えて乾燥した空気を送る。連結は「山田町某スーパー」の醤油の
入ったダンボールだ。
IMG_移送準備-6.JPG
高所作業車の商品名もエントランスの略称である。
 その円柱も解体がガンガン進みメス頭骨にせまる。打ち合わせはしていたが早い・・・
引っ越し(移送)となる。三脚を組み吊り上げて・・・・
IMG_移送準備-7.JPG
ホーマック山田店で無償で頂いたパレットを挿入して移送の段取りは、ほぼ完了。
IMG_解体状況-8.JPG
 かくして円柱の解撤は進む。
IMG_移送の状況-9.JPG
移送先は、かつての1fロビーだ。ここも湿度は侮れない。
028事後のガランとなった常設室.jpg
2012-07-06 常設展示室、床はぼほフラットだ。ミンクとオスマッコウが居るのみ。
 マッコウの「長いつれあい」は数カ月の別居だがコミュニケーションの役目は小生だと
言いなだめる。
 030メス頭骨ラッピング後.jpg
両者共に長生きして頂なければならない。
2012-7-8くしくも、山田町の新町長と新補充議会議員が民意のもとに選出された。
 当館も含めてボチボチ、「はじめの三歩」を歩み出す・・・・・・
  ・・・合掌・・・    jun.m


 
posted by 鯨と海の科学館 at 22:09| Comment(0) | 鯨館作業風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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