骨格などの脱塩用大型水槽の排水口の手直しをしていると
ほぼ修復を完了した本館の方角から甲高いギィ−・ギィ−とキジ
の鳴き声がした。あまりにも長い時間続くので行ってみると。

本館のスロープ通路手前に「つがい」のキジがいた。

手前がオス・通路下奥がメス

近づくとメスが小生の間近で大声とともに異様な動き
を繰り返す。

羽根の形を変えて「疑傷」するメス(母鳥)
地上に営巣する鳥に見られる。外敵が巣に近づくのを
はぐらかしたり雛を守るために敵をとおくにおびきだす。
オスは冷たいものでトットコ・トットコ逃げ出した。

周囲を良く観ると上部の方向でピヨピヨの声がする。
入館スロープのサイド芝生になにかうごめく。

芝と壁のコーナーにヒナが六羽パニック状態でいた。
ヒナたちにとってはこの段差が障害となって迷い
母親とはぐれてしまったようだ。

母鳥の方向へなんとか追い出してやるが一羽のみがマゴマゴ
している。なんとか兄弟と一緒にスタコラ・・・

芝の斜面を一列になって母鳥と合流した・・
2015-07-13
樹上(山桑)で、その実を食す母鳥。

2015-09-18

チリ津波注意報発令により館の周囲は工事もなく
静寂の一日。
母鳥と同様の大きさに成長したヒナが三羽。雨に濡れた
ヤブから出て身づくろいをしている。自然の摂理か個体数
は誕生から半減していた。
来春には母親から「ぼん出されて」それぞれの道を歩む。
・・・合掌・・・・